スパイウェアの種類

スパイウェアの種類には、いろいろな分類に分けられそれぞれに特徴といったものがあります。スパイウェアの全てが深刻な影響を与える訳ではないですが、もちろん重要なＩＤやパスワードを盗むなどの悪質な種類のモノもありますので、常日頃から使用しているパソコンにはスパイウェア対策として、検出ソフトや駆除ソフトをインストールしておく必要があります。

スパイウェアとは

【スパイウェア】とは簡単に言うと、コンピュータ内部からインターネットに対して情報を送り出すといったプログラムが組み込まれたソフトウェアの総称で、主にパソコンを所有ならびに使用している個人情報やユーザーの行動などを収集して、送信することを目的に悪用されることが多いです。

一般的には、そのようなスパイウェアが知らない内にインストールされていることや動作していること自体にユーザー自身が気付いていない状態であることが多く、注意する必要があります。

スパイウェアの検出・駆除ソフト

そういったスパイウェアがもたらす影響を回避するために、スパイウェアがパソコン内にインストールされることを予防したり、既にダウンロードされてしまっているスパイウェアを駆除するためのソフトウェアがあります。このようなスパイウェア駆除ソフトはパソコンのソフトメーカーが市販しているものから、インターネットにおいて無料でダウンロード出来るモノまでいろんな種類があり、それぞれの駆除ソフトによって検出・検索できるスパイウェアにも違いがあります。

代表的なスパイウェアの種類

パソコン内に知らず知らずのうちにダウンロードされてしまっている可能性が高いスパイウェアの種類の中で、代表的なモノを紹介します。

キーロガー

パソコンに常駐してユーザーが行うキーボードからの入力を監視して記録するソフト。元々はプログラムの動作確認などに利用されていたソフトウェアですが、重要なＩＤやパスワードを盗むなど悪用される事例が増えており、悪質なスパイウェアの代表と言えます。

リモートアクセスツール

外部からネットワーク経由でコンピュータに接続して、任意の操作を行うことができるプログラムが組み込まれたソフトウェア。本来は自宅にあるパソコンから会社のパソコン等、離れているパソコンを操作するためのツールとして利用されていますが、悪質な意図で利用するために知らない間に仕掛けられる場合があります。

アドウェア

ユーザーのパソコン画面に強制的にポップアップ広告等を表示さたり、ユーザーが閲覧したインターネットのアクセス履歴などの情報を収集する代わりに無料で利用できるようにしたソフトウェア。アドウェアの中にはWeb ブラウザに常駐して一定の間隔で広告ウィンドウを表示させるものなどもあります。

トラッキング・クッキー（Cookie）

パソコンのユーザーが閲覧したインターネットのアクセス履歴などを収集するソフトウェア。利便性を図るために多くのWebサイトを通じて訪問者のコンピュータに保存されるので、全てが悪質とは言い切れず必ずしもスパイウェアと認識するのも無理があるように感じます。

ハイジャッカー

勝手にブラウザのスタートページを特定のWebページに置き換えたり、デフォルトの検索エンジンを変更したり、変更した設定を元に戻すことを困難にするといったように、パソコンのブラウザの機能を乗っ取ってしまうソフトウェア。

ダイヤラー

ユーザーの意図しない国際電話やダイヤルＱ２など、インターネットの接続先を勝手に変更するプログラムが組み込まれたソフトウェア。主に海外のアクセスポイントに接続させられることが多く、ダイアルアップ回線が主流だった頃に被害がたくさん出ていました。

ジョークプログラム

ジョークプログラムとは、ジョークのネタやいたずらに用いることを目的としたソフトウェアのことで、具体的には音声や画像、映像を使ってユーザーを驚かすといった主旨で作られていることが多いです。

殆どが深刻なダメージを与えるようなものでないケースが多いですが、中には偽のウイルス警告をしたりなどパソコン初心者の方であれば不安になるような仕掛けをしているタイプのモノもあります。